第4話「入院」

造影検査をしてみると直腸部分に沢山の潰瘍と横行結腸にポリープらしき物が有ることが判明、さらにウィルス性の大腸炎の薬も効果が無いので、しばらく入院して一通り検査を受ける事になった。
普通「入院」となると色々焦って深刻になるものだが、僕の場合は「合法的に会社が休める」というので、ほとんどレジャー気分で入院準備を整えた。
「ゲームボーイ」と「ポケモン」を買いに行き、本屋で面白そうな本を買い込む、前から読みたかった「グラハム・ハンコック」と「笹本祐一」「中島らも」等数冊だ。
「1カ月やそこいらはヒマをつぶす準備をしないとな」
なんてお気楽なコトでしょう。
  
しかし、実際「ゲームボーイ」は入院必すうアイテムだ。
「6人部屋全員ゲームボーイ状態」なんて事になってしまうくらい入院患者内での普及率は高いのだ。(ちなみに人気ゲームは将棋・麻雀・ピクロス・ポケモン等、延々とヒマ潰し可能なゲームが多い)
「お見舞ナニがイイ?」「うーん、中古のゲームボーイソフト」っていう状況も…。
不良患者の僕は病院から抜け出して(しかも病衣で)ゲームソフト買いに行ってた程だ。

夜勤明けのまま一睡もせず、眠い目を擦りながら姫路市内のE病院へ向かう。
それにしても入院日だというのに人使いの荒い会社だ、コレだから田舎の中小はヤだ。
「まぁ病院ではイヤっていう程眠れるか…」
とにかく休息できることが嬉しい。
手続きを済ませ看護婦さんにベットへと案内される、2階の一番端っこで北向きの非常に寒そうな6人部屋だった。
糖尿のオッチャンが2人とおじいちゃん1人、盲腸の30才位の人が1人の合い部屋だ。
看護婦さんに病院内の決まり事や一日の検査時間や食事時間などスケジュールを説明してもらい、問診票を書く、ちょっと面倒くさい。

問診票をナースステーションに出して、その後病院内を探検する。
TVのある談話室、自動販売機コーナー、屋上、ランドリーなどウロウロしてみる。
特に屋上が気に入った、4階建ての屋上なので見晴らしは結構イイ。
10月末の秋風は少し寒かったが…。