第13話「内科治療LV5」

動脈注射を行ってから一週間、一時下血がマシになったので(真っ赤な便→茶色)患部がどうなっているかファイバースコープで覗いてみることになった。
入院直後に1回検査しているので、その時のと比較する。
結果はというと「直腸は治っている所もあるが、ひどくなっている所もある、あまり奥まで行かなかったが横行結腸・上行結腸にも炎症が出ているかも知れない。」という事だった。
  
この頃、先生もかなり悩んでいたようである。
「内科治療を続けるか、外科手術に切り替えるか」一人の人間の人生を左右する選択だ。
しかも<プレドニン><患者状態><大学病院のベットの空き>などの時間制限付きだ。
それによって、「薬で治った」から、最悪の場合「腸が破れた最悪の状態で設備の整わないこの病院でのオペ」まで、の結果になるんだもんな。
 
結局「もうしばらく内科治療を行い<免疫抑制剤>を試しに使ってみる」ことになった。
しかし、この<免疫抑制剤>という選択も結構ツライ選択支だった。
「プレドニンの副作用より強い副作用があり、最悪腎不全等で死亡する事もある。」
などと脅かされてしまった。(実際にはそんな話はほとんど聞かない)
ただただ「大腸を取らずに済むのなら・・・」という選択だった。
  
僕の飲んでた免疫抑制剤は保険が効かない薬だったので1粒2000円程、しかも1回12粒を朝晩2回、非常に高く付く。
それにこの薬カプセルなんだけど、デカイうえにクサイ、それを12個も飲むんだから大変だ、うえ。
まぁあえて例えるなら「アーモンド大のカメムシを12匹飲み込む」感じ、うえ。
  
免疫抑制剤(ロイケリンとか色々)
潰瘍性大腸炎は「自分の免疫が自分の大腸粘膜を攻撃する」ので、その免疫力を下げることで出血を抑えようとする治療法だ。
免疫を下げるんだから、当然感染症なんかの危険が伴うし色んな副作用の危険性もある。
また、女性の場合は妊娠時に奇形が起こる可能性が有るので免疫抑制剤を使う場合妊娠できない。
オペ前の使用はオペ時の感染症を招く可能性が高くなるので一期手術が受けられなかったりする事もある。(二期になったり、簡単な手術になったり)