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「・・・死ぬかな?」もの凄い恐怖が心の底から吹き上げてくる。
もし、死を覚悟した時あなたは何をしますか?
1.辞世の句をしたためる 2.冷蔵庫にとっておいたプリンを食べる 3.大切な人に逢う僕の場合は当然2番である、とりあえず冷蔵庫の「ビックぷっちんプリン」を食べた。
・・・・ウソです、いくら僕でもンなコトはしません、本当は3番です。
実は僕には5年くらい片思いだった人がいたのです、もっとも半年程前に一度あきらめて違う娘と付き合ったんだけどね。(でも結局その娘とは半年もたなかった)彼女とは入院するちょっと前から再び連絡を取るようになっていた。
病室から彼女の家に電話をかける、ノドの口内炎と息があがっている為にうまく話せない、座っているだけでも貧血でクラクラしてくる。
「俺・・もうアカンかもしれへん・・・そやからどうしても逢いたいねん・・」
「・・・じゃあ、とりあえず今から行くから」
彼女は来てくれる事になった。
1時間程して彼女は来てくれた。
「・・ごめんな無理な事ゆうて。」「ううん、ちょうど姫路に出てくる用事あったし、・・あんまりしゃべらんとき、しんどそうやで。」
真っ青な顔でハァハァ言いながら輸血や点滴で管だらけになってるもんだから、彼女もかなり驚いているようだった。
大出血した事・緊急手術かもしれない事など不安に思っている事を彼女に聞いて貰う。
「お願いが1コだけあるんや・・・手握ってて欲しいねん。」
彼女は「もう!なに弱気になってんのよ。」そう言って僕の手を掴んで二三度叩いた。
2つ3つ冷たいものが真っ白な僕の手を濡らした。
「このまま死んでもいいな・・・」真剣にそう思った。
が、しかしスグに「いや、死んだらアカン!なんとしても病気を治すんや、そして彼女に告白するんやっ!!」などという思いが湧き出してくる。
真っ暗な目の前に一条のか細い光が見えたような気がした。
「オレ・・・頑張るわ。ありがとうな、ちょっと元気出てきたわ。」
単純な僕にとってはどんな薬よりも、たった1滴の涙の方が効果があった。
<裏話の裏話>
実はこの日、彼女以外にもウチダという芝居関係のツレも来ていた。
ハッキリ言って邪魔者であった。
<天使は瞳を閉じて>という芝居があるのだが、その話の中でスナック("おいでませ"という)のマスターが、人払いする為に「アキラ、頼みがある。モモが食べたい」といってバイト(アキラ)にモモを買いに行かせるシーンがある。
ウチダもよく知っている芝居なので「ウチダ、頼みがある。"きりり"が飲みたい」とワザワザ芝居口調で言って人払いしたのだ。
そして、その後で彼女と上のやりとりをしていたのだ。
しかし、やっぱりウチダは解って無かった!!ソッコーで「買ってきたぞ!」戻ってきた。
しかも嬉しそうに・・・、ぬぁぁアンタめっちゃ邪魔やっちゅうねん!!
だから二人っきりだったのは十分ほどなのよね、内容が濃かったからいいんだけどね。
にしてもウチダ邪魔!
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