第51話「病院の噂」

エレベーターの前では部屋から出てこれる元気な患者がいつもタムロっている。
9西には1-3期の入院患者が10-20人くらい居るのに加えて外来で診察に来たOB等も病棟まで遊びに上がってくるので外来診察日にもなればUCだらけになってしまう。
んでもって様々なウワサや情報がまことしやかに交換される。

「1回イレウス起こしたヤツは2回は起こさない」「2回起したヤツは3回目も起こす」
「オペから奇数の日にトラブルが起こる」「オペ後、歩けば歩くほどイレウスにならない」
「病棟をグルグル回って歩行運動する時は同じ方向ばかりに回っていると腸がねじれるのでたまには逆回転しないとイケナイ」
「オペ中、室内でクラッシックがBGMで流れている」「オペ中はグローブの曲が流れている」
  
「K先生の聴診器は金でできている」「K先生の聴診器は実は金メッキである」
「石川島重工が海底トンネル用の耐水耐圧ファスナーを開発、今後オペは1回目にチャックを付け、2回目3回目はチャックを開け閉めするだけでお腹を切らなくて良い」
「オペは実は悪の秘密結社の改造人間手術で、Oさんが内科入院中の記憶が無いのは秘密を知ったために記憶を消されたから」

なんかロクでもない噂ばっかし・・・。
でも時々ヤブサカデナイ噂も流れてくる。

「もうすぐ患者数が5万人を超えるためにUCが特定疾患から外れる(1997年当時の話)」
この噂にはみんなカナリ慌てた。
実際、この噂を聞いて「タダのうちにオペしとこ」ってオペを決意した人もいたりした。
内科治療を続けている人には不謹慎なのだが、「タダの内にオペやって、特定疾患が外れた後は難病患者でもなくなるから生命保険にも入れる、ラッキー」という意見もあった。
(外れたとしても保険会社がみすみす加入を認めるとは思えないが)

まぁ結果としては5万人を超えても一部費用の自己負担になっただけで済んだので良かった。
でも段階的には特定疾患の認定者数を減らしてくるのが予測できるので今後注意が必要だ。
「いつまでも、有ると思うな、特定疾患」
年金ですら当たるかアヤシイのに特定疾患がいつまでも貰える保証はないのだ。

※2004年現在はUC患者は7万人を超えました。特定疾患は外される事はありませんでしたが2003年9月から一部負担金が増額されています。