第60話「ドレーン」

オペ後どんどん体に付けられていたチューブ類が外され、どんどん体が楽になっていく。
まぁ順調に回復してくるからこそチューブも抜けるということなのだが。

僕的には左側のお腹にブスリと入っているドレーン(膿なんかを吸い出す)の管が一番イヤだった。
ちょっと平べったい2センチくらいの管なのだが、固いのでこすれて痛い。
ドレーン自体は膿とか血を吸い出す事も無くなっていたので、お腹から出ている数センチを残してチューブをカット、落ち込まない様に安全ピンをツッカイに刺してある。
「先生ー、まだドレーン抜けへんの?ドレーン抜いてー抜いてー」などとサブの主治医に言ってみたが、「なにか有ったら入れなおすの大変なんだよ」と却下されてしまった。

まぁ結局は翌日に抜いてもらえる事になったのだが、抜かれる感触はなんとも言えない物だった。
「先生ひっぱったらアカンって、なんか、くっついてる!くっついてる!なんかお腹の奥の方でくっついてるって!」
なんか身悶え。
「そりゃちょっとドレーンチューブが癒着してくっついてるんやろな」
さらに引っ張る先生。
『きゅぼっ!』
なんとなくそんな音がしそうな感じでドレーンが抜けた。
なんだか嫌な感触。

管を抜く瞬間というのはどの管でもイヤ〜ンな感じだ。
ちなみに先生によって「一瞬だが勢い良く抜く先生」と「ゆっくりだがジワジワ抜く先生」に別れる。
外科医は前者のタイプが多いような・・・先生の性格がでるよな。
なお、一番ヤなタイプは『ゆっくり抜いていて「あ、やっぱ今日は抜くのやめとこ」ってまた元にゆっくり戻す先生』かもしれない。