難病認定へのコンピュータ導入について
 

既に新聞でも取り上げられているのでご存じの方もおられると思いますが、特定疾患の認定作業にコンピュータを使用することが決まっています。全難連(全国難病連絡協議会)が厚生労働省担当者から説明を受けましたので、その内容をお伝えします。

●電算化のねらい
 ○自治体ごとの認定の適正化、つまりバラつきをなくすということです。
 ○自治体の事務作業の簡素化。
  診断基準は変わりません。現行どおりです。
  4月以降厚生労働省のホームページで見られる予定です。
 ○電算化によって研究班でのデータ解析が早くなり、その進捗状況を公開することが
  できる。
 ○判定の中の「疑い」について、自治体の判断によるところが大きいのですが、将来
  的に統一していきたい。
●個人表の提出を3年に1度とし、更新は自主申告とする
●今年度の対象者は4月以降の新規患者のみ。更新は来年4月に申請。

残念ながら、これ以上詳しいことはわからないのが現状です。「難病患者認定適正化事業について」という通達が自治体へ送られますが、法律ではないので拘束力はありません。ですが、実際にはほとんどの自治体で実施されるものと思われます。

ざっと読んだところでは、診断から認定までの作業が機械的に行われ、更新時に認定してもらえないケースが出るのではないかという心配があります。一方、全国的に統一されることは、引越しした場合などを考えると望ましいことでもあるわけです。いずれにしても今後の動向を見つめていきたいと思います。
 

             一部内容を全国膠原病友の会機関誌「膠原」から引用させていただきました